和の研究活動について

輝和美ジャパンアカデミーでは、和の研究のために、関連する学術的分野(主に、歴史学、民俗学、文化人類学、考古学、国文学等)の学術論文、資料、及び独自に行う国内外の関係者へのヒアリングした内容を研究素材として活用してまいります。特に当アカデミーでは、和は日本オリジナルの精神性の1つととらえているため、日本の観点だけで考察するのではなく、海外文化や海外での思考、哲学、宗教、ライフスタイルといった海外との比較から考察することも重要視しています。そのため、長期間海外での生活をしてきた方や、グローバルなステージで活躍されている方が、和を研究に興味をもち、学ばれています。

和の研究手法としては、身近なコト、モノから見受けられうる和の精神的な要素を捉え、以下のような考察をしていきます。

  • ”長年にわたって形成されてきた”日本人のアイデンティティ”とどのように”関係しているのか”のかについて仮説もつこと
  • 同時にそれは、”海外からみたときに日本独自のものであるのかどうか、海外では類似しているものとしてどのようなものがあるのか”
  • といった観点での研究でもあります。

上記の研究素材をもとに、時系列的に整理しながらその仮説を検証するとともに、整理された内容を俯瞰をすることから新たに見えることなどを考察していきます。例えば、身近なコトの例でいうと”お辞儀をする”ということを考えると、そこには、相手への敬意と謙虚さへの表れが見えてきます。なぜ、そのようにするのか、それはなんのために、いつ、どこで、始まったのか、とういことを考えていくのがこの和の研究です。古神道や武家社会において頭をさげる行為が当たり前だったこの国の現代のお辞儀とはどういう意図でつかわれ、また使われるべきなのか等についても考察をしていきます。

そして将来的には、研究員による和の研究成果が増えて蓄積されることによって、また帰納的にデータベース化されることによって、目に見えない抽象化された”和の要素”が、結果的により具体的な理解や定義付けへと貢献、つながっていければと考えています。

豊かさとは何でしょうか。2,300年足らずの間で、経済という成熟した物質に依存する国際社会のしくみの中で、和の国日本が、求める本当の豊かさとは何でしょうか。豊かさの指標であるGDPや消費者物価指数といった目に見えるものだけなのでしょうか。もしそうであれば、私達はすでに十分に豊かであるはずです。しかしその実感はむしろ遠のいているようにも感じられます。おそらく本当の豊かさとは、依然として私達の目に見えないところに存在しているのかもしれません。それゆえ、本当の豊かさに向けて私たちが歩んでいくためには、目に見えない=何もないのではないということを伝えるための研究がとても大切なのです。できるだけ目に見える形にアプローチしていく他ないのです。

私達の和の研究の目的は、和によってもたらされる人々への教養と社会の豊かさを考察し、つなげていけることを期待するものに他ありません。是非多くの方に興味を持っていただき、和による豊かな社会をより分かりやすく実感していただけたらと願っております。

保存保存

保存保存

保存保存